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2011年7月 4日 (月)

Vibroplexバグキーの調整方法

YouTubeに載っているビデオHow to Properly Adjust and Use a Vibroplex Bugと,Vibroplexバグキー購入時に付いてくる説明書SEMI-AUTOMATIC KEY ADJUSTMENTから調整法をまとめてみます。

Bug_3

重要な調整箇所は以下の4箇所です。この順番に行います。

  1. D - Dash Lever Stop
  2. C - Dot Lever Stop
  3. E - Dot Contact
  4. B - Dash Contact

サイドトーンなどの符号発生器を付けた状態で音を聞きながらやります。

1. D: Dash Lever Stop

まず一番最初に行う調整です。この調整の前に,C,E,Bのネジは緩めてギャップを大きめにとっておいた方が良いです。

ここの調整の目的は,短点を出し終わって指を離してアームが戻った瞬間,アーム先端がダンパー(G)に当たってアームの振動をピタッと抑えるようにすることです。

アームを静止状態に置き,ネジ(D)を締め込んでいくと,それにつれてアームが左に押され,先端がダンパーから離れていきます。静止状態でアームがダンパーから離れていては,短点送出後もずっとアームが振動を続け,次の短点にチャタリングを生じさせるなどの影響を及ぼします。

ここは,一度ネジ(D)を締め込み,アーム先端がダンパーから離れた位置から,今度は逆にネジ(D)を抜いていき,アーム先端がダンパーにそっと触れる,しかしダンパーは動かないというところで固定します。逆にネジDを抜きすぎてアームがダンパーを右上に持ち上げないようにします。

これで,短点送出後ピタッとアームの振動が止まるはずです。

ここの調整は一度行えば,この先ほとんど行うことはないでしょう。他の調整は,ここには影響しません。逆に,全体の調整終了後ここをいじってしまうと他に影響しますので,2/3/4の再調整が必要になります。

2. C - Dot Lever Stop

レバーを短点側に振ったときに親指で感じる振れ幅(ギャップ)の調整です。ネジ(C)はアームのストッパーであり,短点接点ではありません。ここで決まるアームの動き幅で振り子が振れます。YouTubeのビデオでは15/1000インチ(0.38mm)にすると言っています。ハガキ2枚弱の厚さですね。

この値の前後で好みで調整しますが,ここが一番難しいのではないでしょうか。ギャップが小さすぎると,振り子(重り)が良く振れず,しっかりした短点がでませんし,速めの打鍵になってしまいます。逆に大きすぎるとガチャガチャしますし,長短点のバランスが悪くなります。

説明書には,始めは広めのギャップからスタートすると良いとの記述があります。

ここのギャップを変えたら,E - Dot Contact の再調整が必要です。

3. E - Dot Contact

短点接点のギャップ調整です。

レバーを短点側にしばらく押し続けた状態のまま(アーム先端はダンパーから離れている),アームの振動が終わり静止するのを待ちます。

ネジ(E)を抜いていくと接点同士が離れ,締めていくと,ある点で接点同士が接触します。接点が接触した瞬間はサイドトーンが擦れたような音を出します。あるいはアームに微妙な振動が残っており擦れた連続短点のようになるかも知れません。

そこで,そこからさらにゆっくりネジ(E)締め込んでいき,接点同士がしっかりと接触し,トーンがきれいな連続音になるようにします。締め込み過ぎると短点が濃くなりすぎ,また長く連続して出なくなります。

さらに,短点を何度か送出し,擦れずしっかりした短点がある程度の長さ出る位置に調整します。

4. B - Dash Contact

長点のギャップ調整です。アームのストッパーと長点接点を兼ねています。C - Dot Lever Stop と同様,YouTubeビデオでは15/1000インチにすると言っています。

あとは好みで調整しますが,あまり広げると短点から長点への移行の際すきまが空いてしまいます。

以上が重要な調整ポイントで,あと,

H: Dot Lever Tension (短点操作のバネ圧)

J: Dash Lever Tension (長点操作のバネ圧)

重り位置: 速度調整

がありますが,これらは好みで調整します。これらを変えても1/2/3/4のセッティングに影響はありません。

以上はあくまで説明書的なセッティングであり唯一の解ではないはずです。しかし私の場合はまだまだ初心者なのでスタートポイントがわかりません。まずはここを基点と定め,ここから大きく逸脱しない範囲で練習をスタート,続けています。これでうまく打てないのは私のせいということで。

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コメント

初めてお邪魔します。バイブロKeyのページをチェックしておりましたら日本語表記の「アジャストメント」法を載せておられるブログを発見しましたので飛び付かせて頂きましたhi過去にGHD製造のバグは二台試用した事がありましたがバイブロ製は中々入手が出来なくて最近二十年以上むかしの中古品をやっと縁有って譲り受けました!状態は余り良さそうになく分解清掃を決意しました。そこで組み立て後の調整方法がどうしても必要になりました。これから解体をし磨ける部分はなるだけツヤを出してあげたいと存じます。分解前のコンディションを取り戻す事が出来たら是非、お空でVibro VS Vibroでの和文交信を楽しみましょう!色々お世話になりました

投稿: JH7LUF | 2011年8月 5日 (金) 14時29分

JH7LUF局,JI1BQW 石川と申します。コメントありがとうございました。

20年前のバイブロですか,それはすばらしいですね!是非リストアして,また現役に戻してあげてください。

そうなんです。私もバイブロ買ってからアジャストメント法を探してみたのですが少なくて。英語のものを何とか理解して日本語(+私の解釈)にしてみました。何かお役に立てれば,それ以上のことはありません。

是非,20年前のVibro対今年のVibroでお話してみたいものです。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: JI1BQW | 2011年8月 6日 (土) 10時25分

早々とレスポンス有り難うございました!ショートカットを作成するのを忘れてコチラのページに戻ってくるのにタイム・ラグが生じてしまいました。私の近くにもVibroのヘヴィなユーザーさんがおられて(元通信士の方です)そのお方より最近、バイブロ社からKeyと一緒に送られてきた英文マニュアルをJH2のとあるOMさんが和訳したもののコピーをお譲り頂きました。もし、興味がお有りでしたら郵送致します。本文中にテスターを使用して接触抵抗も測ったほうがさらにベターであるとも書いてありましたが「新品」の石川さんのキーには無用な記述かも知れませんが?(私のアドレスが届いていましたらご住所お送り下さい)

投稿: JH7LUF/op金沢 | 2011年8月 7日 (日) 09時46分

金沢さん,こんにちは 

はい,その資料は私も読んでおります。その資料中に記述されている抵抗計は,接触抵抗を計るために使用するのではなく,短点を連続送出した時の出具合,接点EとFの接触の仕方を可視化するためのもののようです。つまり,短点一個が短く,掠れ気味の場合にはメーターの読みが低くなりますし,短点一個が長く,粘っこい符号になっているとメーターの読みが大きくなる,ということのようです。ただ,私はもうアナログテスターが壊れて,デジタルしかないので,試せないんです

投稿: JI1BQW | 2011年8月 8日 (月) 21時41分

了解しました!接触抵抗を計測する為ではなくって短接点側のDELAYを目視する為だったんですね。メカニカル電鍵特有のネバリやカスレを未然に防ぐ重要な調整の勘所と言えそうですが、モールス・トーン発生器でモニターするなどしてこまめにチェックする事で美しいバグ・モールスをまさに『奏でる』ことができると存じます

投稿: JH7LUF/op金沢 | 2011年8月 9日 (火) 22時33分

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