EVBにはGUI環境もましてや日本語環境もない。まず日本語入出力環境を導入し,さらにアプリケーションとして,ターミナル,ブラウザ,メーラ,openofficeまでを導入してみる。ここではGNOMEやKDEなどのDesktop環境は導入しない。
X Windows のインストール
yum groupinstall "X Window System"
リモートPCからVNCでアクセスするため,X11サーバーではなく,vncserverを動かす。
yum install vnc-server.i386
chkconfig vnc-server on
VNCサーバーの設定は /etc/sysconfig/vnc
VNCSERVERS="0:repeater" (repeaterユーザーで起動)
日本語パッケージをインストール
yum groupinstall "Japanese Support"
anthy, scim, scim-anthyをインストール
$ yum install anthy scim scim-anthy
scim設定(scim-setupコマンド)のホットキー,開始/終了で,Alt+Kanjiを追加すれば,MS Windows と同じAlt+半角キーでIMを日本語入力モードにできる。
VNC環境なので,(~/.xinitrcではなく)~/.vnc/xstartup に以下を追加する。
export LANG="ja_JP.UTF-8"
export XMODIFIERS="@im=scim"
export GTK_IM_MODULE="scim"
export QT_IM_MODULE="scim"
export XIM_PROGRAM=/usr/bin/scm
export SAL_USE_VCLPLUGIN=gtk
xhost +
さらに,各ユーザーの ~/.bash_profileにも
export XMODIFIERS="@im=scim"
export GTK_IM_MODULE="scim"
export QT_IM_MODULE="scim"
export XIM_PROGRAM=/usr/bin/scm
export SAL_USE_VCLPLUGIN=gtk
を入れておくことで,vncログインユーザー以外も日本語が使用可能となる。
/etc/sysconfig/i18n で以下のように修正
LANG="ja_JP.UTF-8"
VNCサーバーを再起動する。
service vncserver restart
man で日本語を表示するには,/etc/man.config で以下のように修正
PAGER /usr/bin/lv -i
mltermのインストール
http://mlterm.sourceforge.net/からダウンロード,展開
./configure --enable-anti-alias --enable-scim --with-scrollbars
make
make install
この状態で,ユーザーroot,repeaterともに,mlterm,firefox,sylpheed,openoffice3.1.0で日本語入力が可能となった。
openoffice3.1.0でscimが立ち上がらなかった問題は,
export OOO_FORCE_DESKTOP=gnome
あるいは
export SAL_USE_VCLPLUGIN=gtk
のどちらかを指定することで解決した。gnomeセッションを立ち上げる必要はない。
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